この もち 食わずして、 もち を語るなかれ
栃尾の山あいの集落 半蔵金地区に
古来より細々と作り伝えられてきた
幻のもち米がある。
粘りと腰の強さは絶品ながら、栽培の
むずかしさゆえ、今まで日の目を見なかった。このもち米、
名は「梅三郎」という。
新潟県長岡市栃尾の田代集落。
旧山古志村との境に位置するこの地域は、豊かな水源に恵まれ美しい棚田が残されています。
その標高400mの山間部の集落に古来から細々と伝え続けられてきた、紫色の穂をもつもち米「梅三郎」。
切り餅にした時の粘りとコシの強さ、特有の香りと非常に滑らかな舌触りが特徴です。
普通の稲が育ちにくいとされる山間部の冷たい清水にも負けず、高地特有の寒暖の差で育った「梅三郎」は、
2004年の中越地震以降、2軒のみとなった田代集落で育てられています。